AGAの原因となるタバコについて

AGA(男性型脱毛症)は、5αリダクターゼという酵素が男性ホルモンのテストステロンに作用し、テストステロンがジヒドロテストステロン(DHT)というホルモンに変化することによって引き起こされます。つまり、ジヒドロテストステロンがAGAの原因物質というわけです。そして、そのジヒドロテストステロンは、タバコを吸うことによって増加してしまいます。

タバコを吸う人と吸わない人

アメリカの大学の調査によると、1200人の男性を対象にして、タバコを吸う人と吸わない人の男性ホルモンの量を比較したところ、タバコを吸う男性の方が、AGAの原因となるジヒドロテストステロンの量が13%も増加していました。この調査によって、タバコが薄毛に影響するということが証明されました。

タバコの成分であるニコチン

喫煙によって血流は悪くなります。その結果、髪の毛に酸素や栄養が十分に行き渡らなくなります。タバコの成分であるニコチンには、血管を収縮させて動脈硬化を引き起こす可能性があります。ニコチンは体内の自律神経系に作用し、末梢血管を収縮させ血圧を上昇させる作用があります。さらに、ニコチンには胃腸の働きを低下させる働きもあります。

ヘモグロビンと結合する性質

喫煙することによって、血管が収縮し血流が悪くなって、髪の毛に酸素や栄養が行き渡らなくなるだけではなく、食べた物から吸収することができる栄養まで減ってしまうようになります。

さらに、タバコは燃焼する時に一酸化炭素を排出させます。一酸化炭素は酸素よりも先に、ヘモグロビンと結合する性質がありますので、結果、酸素が全身に運ばれないという状態になります。そのために頭皮にまで行き渡る酸素の量が、不足してしまうというわけです。細胞が酸欠状態となっています。

毛母細胞と酸素・栄養素

毛母細胞は、酸素と栄養素を受け取って細胞分裂を行ない、髪の毛を作っています。酸素と栄養素が十分に行き渡っていれば、太くて丈夫な髪の毛が生えるというわけです。しかし、喫煙によるニコチンや一酸化炭素の悪影響で、毛母細胞に酸素や栄養素が行き渡りづらくなると、必然的にやせて細い髪の毛が生え、健康な髪の毛は育たないということになり、薄毛が進行するようになります。

肝臓の機能低下などが複合的に作用

さらに、タバコを吸うことによって、肝臓にも悪影響を及ぼします。肝臓は、身体に取り込んだ栄養を効率的に使うために働いています。しかし、肝臓に負担をかけすぎると本来の代謝機能が低下してしまい、食べた物の栄養を活用しやすい形に合成することができなくなります。

ニコチンや一酸化炭素、さらに肝臓の機能低下などが複合的に作用して、毛母細胞は活発に細胞分裂を行なうことができなくなります。頭皮まで酸素や栄養素が十分に届かなくなると、健康な髪の毛を作ることができなくなり、AGAが深刻化していくようになります。

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